ライブで打ち込み音源などと同期演奏する方法

特定のパートを予め収録したり、打ち込んだりして作っておいた音源をスピーカーから流して、バンド演奏と同期するという方法もあります。

 

当然、同期するためには音源を作るための手間はかかりますが、わざわざそのパートを弾くメンバーを集める必要がなくなります。たとえば、部分的にピアノ、シンセサイザー、管楽器の音を入れたい、様々な数多くの楽器の音が欲しい、打ち込みの音が欲しいといった場合には、音源と同期することになるでしょう。

 

ここでは、ライブで予め用意した音源とどのように同期し、機材をどのように繋げばよいのか、その方法をご紹介します。

音源とテンポを合わせる方法

ライブで音源と同期するための最大のポイントは、音源と演奏のテンポを同期させるという点です。音源側は一度再生を始めたら、一定のテンポでひたすら流れてしまい、バンドの演奏に合わせてくれないので、演奏する私たちが音源に合わせなければなりません。

 

しかし、収録したパートの音を聴きながら演奏することは実際には難しいです。曲始まりから音源がずっと流れているとも限りませんし、仮に曲中ずっと流れていてもライブでは聴きづらいこともあり、現実的にはそれに合わせて演奏することは困難です。

 

そこで、リズムキープするためのクリック音も音源に入れておく必要が出てきます。音源のクリック音を聴きながら、演奏することで音源と同期させることができます。ところが、単純に音源とクリック音をミックスしてしまうと、会場にもクリック音が鳴ってしまい、とてもダサくなってしまいますね。

 

そのため、クリック音は演奏者だけが聴こえるようにし、お客さんにはパートの音だけが聴こえるようにしなければなりません。(ここでは、演奏者へはクリック音だけを送る前提で記述しますが、もちろんクリック音と音源のミックス音を送ってOKです)

同期方法1:ステレオの左右に振り分ける

一つ目の方法としては、音源とクリック音を右と左のチャンネルに分けて、ステレオ音源を作っておくことです(作成にはDAWソフトやMTRといった機器が必要)。ライブで音源を再生する際にステレオ分岐ケーブルなどを使えば、クリック音が入ったチャンネルを演奏者に、会場のスピーカーには音源チャンネルだけを流すことが可能になります。
ライブで音源の同期
この同期方法だと、わざわざライブ会場にパソコンやMTRなどの機器を持ち込まなくても、例えばiPhoneやiPodなどの音楽プレイヤーなどで再生したり、CD-Rなどに焼いて再生することも可能になります。

同期方法2:DAWやMTRでトラック毎に再生する

2つ目の方法は、パソコンやタブレットなどでDAWソフトを再生する、またはMTRを使う方法です。この方法だと、機材を持ち運ぶ手間がかかりますが、融通が利きます。
複数音源の同期

 

先ほどの方法1の場合、当日ライブ会場で左右のチャンネルの音量バランスを変えることが出来なかったり、会場に流す音源は1つのチャンネルだけなのでステレオで左右に振ることができません。

 

しかし、こちらの方法であれば、DAWやMTRを操作すれば自由に音量調整ができます。また、多チャンネル対応のオーディオインターフェースやMTRを使えば、トラック毎に音を分けてPA側に送れるので、会場の左右のスピーカーに音源を振り分けることも可能になります。

音源を同期するための機材の繋ぎ方

まずは、再生機から、演奏者側(クリック音)と会場側(音源)にケーブルを分けなければなりません。再生機が音楽プレーヤーの場合には、左右それぞれに分岐できるケーブルを用意しましょう。オーディオインターフェースやMTRの場合には、出力口が分かれているので、それぞれにケーブルを繋げばOKです。

演奏者側への機材の接続

演奏者は、クリック音をイヤーモニター(通称イヤモニ)でクリック音を聴きます。イヤモニは、プロのアーティストがライヴで耳に装着している以下のようなイヤホンのようなものです。最近では、安いものだと1万円程度でそれなりに高品質なイヤモニを購入できるようになっていますね。
1万円で買えるイヤモニ
1万円で買えるイヤモニ

 

普通のイヤホンだと周囲の雑音も普通に聴こえてしまうため、クリック音が聴き取りづらくなります。そのため、クリック音量を大きくしなければならず耳によくありませんので、イヤーモニターを使いましょう。

 

クリック音はドラムの人が聴くことが一般的ですが、ギターだけで始まる曲だとギタリストも、ボーカルだけで始まる曲だとボーカルもイヤーモニターを装着しなければならず、複数人がクリック音を聴く必要があります。
スプリッターで音源を同期
この場合、プリッターなどを導入してケーブルを分岐させることで、複数人が同じクリック音を聴くことができ、音源との同期が可能になります。

PA側への機材の接続

PA側に音源を送るためには、一般的にはライブハウス側で用意されているダイレクトボックス(DI)に接続することでPA側のミキサーに音を送ります。

 

この辺りはライブハウスによってもやり方が異なり、また、先方も何らかの準備が必要になるかもしれません。同期の仕方によっては『うちでは対応できない』と言われることもあるでしょう。

 

事前にライブハウス側に音源と同期の仕方について、やりたい内容を具体的に伝え相談しておきましょう。その中で、繋げる端子口はどのようなものか、ケーブルの長さはどの程度必要かなど確認しておくことも忘れてはいけません。それに合わせてこちら側でも、各種ケーブルや変換プラグなどを用意する必要があるでしょう。

 

 

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