アコースティックギターにエフェクターは必要か
アコースティックギターの場合、アコギが持つ本来の音を大切にするため、エフェクターは必ずしも必要ではありません。
ただし、
ライブやレコーディングなどでは、ピックアップを搭載したアコースティックギターの音を出力する場合、ちょっと味付けしたいというケースがあります。
それでも、エレキギターのような積極的なサウンドメイキングは行わず、
あくまでアコースティックギターが持っている本来の美しい音色を重視するため、軽くかけるのが基本です。
そのあたりを考慮したうえで、アコースティックギターで使うエフェクターには、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。
リバーブ
優先度 ★★★★☆ 1つは持っておきたいエフェクター
リバーブは残響感を与えるエフェクターです。
お風呂場で歌を歌ったときのような響きにようなものですね。
アコースティックギターのエフェクターとしては基本的なもので、レコーディングやライブなどでは広く使われています。本来のアコースティックギターの響きを最大限優先して、薄くかけるのが基本です。
リバーブには、主に「ルーム」「ホール」「プレート」といった効果が用意されています。
ルーム…比較的小さな部屋での残響を再現したリバーブです
ホール…広いコンサート会場の残響感を再現したリバーブです
プレート…金属的な反射音を再現したリバーブで、ホール同様、残響感に広がりがあります。
コーラス
優先度 ★★☆☆☆ あれば便利!
コーラスは、原音に対して、僅かに音を遅らせた音をミックスすることで、音に揺らぎを与えてくれるエフェクターです。
コーラスを深くかけてしまうと、アコースティックギターの音色が失われてしまいますので、これもまた薄くかけるのが基本です。
ディレイ
優先度 ★☆☆☆☆ 使用頻度は少ない
ディレイは山彦効果のようなエフェクターです。
音が返ってくるスピードをコントロールすることができます。
アコスティックギターでは、それほど使う機会はないようにも思いますが、エフェクターとしてはメジャーなものですので、ここに挙げさせていただきました。
イコライザー
優先度 ★★★☆☆ 余裕があれば持っておきたい!
イコライザーとは、音の帯域別に出力量をコントロールするエフェクターです。
(たとえば、低音を上げたいときは100Hzを上げるとか、高音をカットしたいから2kHZをカットするとか)
イコライザーは、他の楽器との音域のバランスを調整するため、レコーディングではよく使われるエフェクターです。
コンプレッサーやリミッター
優先度 ★★★☆☆ 余裕があれば持っておきたい!
コンプレッサーもリミッターも、音量のバランスを整えてくれるエフェクターです。
アコースティックギターの場合、ピッキングのニュアンス・力具合で、音量にバラつきが発生してしまいます。
音量のバラつきを整え、調整していくれるのがコンプレッサーやリミッターの目的です。
シュミレーター
優先度 ★★☆☆☆ あれば便利!
アコースティックギターでピックアップを付けてラインで音を出力した場合、生音とは異なる音色になってしまいがちです。
このような場合に、生音を再現する目的で作られているのがシュミレーターです。
シュミレーターの中には、コンデンサーマイクやダイナミックマイクで拾った音、ビンテージギターの音色を再現したようなものもあります。
