エフェクターの種類を徹底解説!ギターの音色がこう変わる!

エフェクターの種類を徹底解説!ギターの音色がこう変わる!

エレキギターの音を作るために「エフェクターを使うと良い」と聞いたものの、一体どんな種類があって、どんな効果があるのかよく分からない・・・

 

そんな方のために、ここでは、エフェクターの種類とそれぞれ効果について、初心者の方でも分かるように詳しく解説していきたいと思います。

 

ギター用のエフェクターとして広く知られている種類をピックアップしてみると・・・

 

エフェクターの種類の一覧(目次)

結構な数ですが、これら1つ1つの種類を見ていくことになります。

 

どの種類のエフェクターも知らないし、全て見ていくのは大変だ・・・という方は、まずは、必ず使うことになるであろう3種類のエフェクター「歪み系」「揺らぎ系」「空間系」だけでも目を通しておきましょう!

強弱補正系エフェクター

強弱補正系は、ギターから受け取った音の強弱・音量差を補正・コントロールするようなエフェクターの種類で、一般的には”ダイナミクス系”という種類に分類されるエフェクターです。

コンプレッサー

コンプレッサーというのは、大きな音を圧縮する(小さく抑え込む)エフェクターです。ギターから流れてくる音の信号(音量)が大きければ大きい程、圧縮が強くかかり、小さい音との音量差を少なくしてくれるという種類のエフェクターです。

 

普通「ジャーン」と音を長く伸ばそうと思っても、あるときを境にガクッと音量が落ち、そこで音が途切れたように感じます。しかし、コンプレッサーをかければ、ピッキングした瞬間の音が小さくなるので、サステインが長くなった(音が伸びた)かのように聴こえます。コンプレッサーを使うと「サステインが長くなる」と言われますが、「サステインが長くなったように聴こえる」が正確な言い方です。

 

コンプレッサーの効果イメージ

 

また、サステインが得られるだけでなく、ピッキングによる音量のバラつきも抑えることができるので、ピッキングが安定して(音の粒が揃って)聴こえる効果があったり、圧縮を開始するタイミングを遅らせれば、アタック音を強調したようなメリハリのあるサウンドにもなります。

 

コンプレッサーをかけると独特な粘りのあるサウンドに変化します(違いを感じない機種もあります)。

 

特に、MXRのダイナコンプというコンプレッサーは名器とも呼ばれているエフェクターで、ピッキングした瞬間のアタック音に強烈なクセがあり、音量の均一化うんぬんではなく、そのサウンドが出したいからと使っているギタリストも多く、「ダイコン」の愛称で親しまれています。

リミッター

リミッターもコンプレッサーと効果は似ていて、音を圧縮して音量差をコントロールするという種類のエフェクターです。この2種類のエフェクターは効果が似ているため区別がつかないと思う方も多いでしょう。

 

しかし、コンプレッサーとは圧縮のされ方に大きな違いがあります。コンプレッサーの場合は滑らかに音量差を小さくするものですが、リミッターの場合は一定の音量を超えた部分を容赦なく圧縮し、音量の限界(リミット)を設定してしまうものというエフェクターです。

 

リミッターの効果を極端にイメージ化してみると、下の図のようになります。先ほどのコンプレッサーの図と比較してみると、この2種類のエフェクターの圧縮のされ方の違いが理解できると思います。

 

リミッターの効果

 

リミッターは、その容赦ない圧縮によってアタック感が失われてしまうので、抑揚が付かず不自然な演奏となりやすいため、圧縮にはコンプレッサーを使うギタリストが多いです。CDなどの音源を制作するときには重宝されますが、ギター用として足元に置いておくペダルではないと言っても良いかもしれませんね。とはいえ、道具は使いよう、敢えてリミッターを使ってみるというのも面白いと思います。

歪み系エフェクター

エレキギターでは、サウンドの要ともなる歪み(「ひずみ」と読む)系エフェクター。歪んでいないエレキギターの音は”チャラーン”といった感じですが、歪み系エフェクターをかけると”ズジャーー”というパワフルなサウンドに変貌してくれます。

 

歪み系エフェクターは、主に「オーバードライブ」「ディストーション」「ファズ」の3種類に分類されます。

 

この3種類の歪みエフェクターの音の違いが、分かりやすい動画を見つけたので、ご紹介しておきます。

オーバードライブ

オーバードライブは、真空管アンプを大音量で鳴らしたときに生じるナチュラルな歪みを再現したもので、基本的に3種類の中では歪みが少ないエフェクターです。

 

オーバードライブだけで歪みを作ることはもちろんですが、ギターアンプの歪みにオーバードライブの歪みを足して、深いディストーションサウンドを作るといった使い方も定番です。

 

 

また、これは、音質的な面で、メインとなる歪みとの相性にも大きく左右される方法ですが、オーバードライブをブースター的に使うというテクニックもあります。

 

オーバードライブ自体はあまり歪まさず音量だけを大きく上げ、メインとなる歪み機器(ギターアンプやエフェクター)よりも前に繋ぎます。メインとなる歪み機器は、既に歪んでいますので、それ以上大きな音が流れてくると入力過多な状態となるため、音量は上がらずに歪みが増幅するというわけです。

 

たとえば、普段はギターアンプの歪みを使い、ギターソロなどで中音域を強調して目立たせたい・歪みを深くしたいというときに、こういった使われ方がされることが多いです。中でもIBANEZのTS9 TUBE SCREAMERやBOSSのSD-1、OD-3、BD-2などは、こうした効果を得るのに適したエフェクターとして有名です。

ディストーション

ディストーションは、一般的にオーバードライブよりも過激な歪みが得られます。

 

パワーコードでは重たい塊のような、ブリッジミュートを刻めばザクザクッとした鋭くエッジにかかったサウンドは特徴的です。この深い歪みと派手なサウンドをもつディストーションは、特にハードロックやヘビメタなど激しめの曲調の音楽には欠かせないエフェクターとなっています。

 

ただ、ディストーションも機種によって、歪み具合やサウンドキャラクターもだいぶ違い、ポップスなんかでも使われたりします。

 

最近では、オーバードライブでも深い歪みが得られる機種もあったり、ディストーションでもオーバードライブに近い機種もあったりと、機種の表記だけではなかなか判別できなくなってきています。。。

ファズ

ファズは、オーバードライブやディストーションとはまた違った質の、刺激的で癖のある歪みサウンドを作り出すエフェクターです。

 

内部回路の種類によってもサウンドの個性が結構違いますが、ブツブツと荒々しく、単音でもとにかく図太く存在感のあるサウンドに、コード弾きでは1音1音が綺麗に響くという感覚はなくなり1つの塊のような音になるという特徴があります。

 

 

このエフェクターの使いどころは千差万別だと思いますが、筆者個人的には、普段はオーバードライブやディストーションで、単音による印象的なフレーズ、ギターソロで最高潮に盛り上がるときなど、”ここぞ”というときに、ファズをONにしてエグいサウンドを出すという使い方がお気に入りです。

 

ジミ・ヘンドリックス、リッチー・ブラックモア、ジェフ・ベックなどなど・・・名実ともに偉大なギタリストたちにも愛されたエフェクターですので、彼らのファズを使った楽曲を聴いて使い方を学んでみてもよいでしょう。

周波数系エフェクター

周波数を変化させる「フィルター」を通すことで、音色を変えるエフェクター達で、フィルター系などと言われてる種類です。

 

周波数と聞くと「何だか難しそう・・・」って感じるかもしれませんが、ギターアンプのツマミを想像していただければ分かりやすいでしょう。ギターアンプには「TREBLE(HIGH)/MID/BASS(LOW)といった高音域/中音域/低音域の出方を調整する3バンドイコライザーと呼ばれるツマミが付いていますよね。結局これも周波数を変化させているものなんです。

 

他のエフェクターの説明でも、ときどき「フィルター」という言葉が出てきますが、『周波数を変えるモノ』と置き換えていただいて概ね問題ないでしょう。

 

たとえば、ローパスフィルター(Low-pass filter)なんて言葉が出てくると『うげっ・・・』と身構えてしまいますが、「低音域(LOW)だけを通す(PASS)ことで周波数を変える(フィルター)のね」って考えれば、理解しやすいと思います。

 

 

さて、このフィルター系という種類に属するエフェクターには、イコライザー、ワウペダル、オートワウなどがあります。それぞれの特徴と効果を見ていきましょう。

イコライザー

周波数を変えるという点で分かりやすいエフェクターは「イコライザー」でしょう。これは、ギターアンプの3バンドイコライザーを、もっと細かく調整出来るようにしたエフェクターです。

 

 

実は、ギターアンプに付いている3バンドイコライザーって、アンプによって調整できる周波数の帯域が違うのです。

 

そのため、同じLOWのツマミを回しても、Aというギターアンプだと特に150Hz(※)あたりの帯域が変わる、Bというギターアンプだと200Hzあたりの帯域が変わる、Cというギターアンプだと100〜300Hzあたりまで満遍なく変わる、などといったようにアンプによって調整できる帯域が変わってきます。

 

※周波数の各帯域は「Hz(ヘルツ)」という単位で表現され、1000Hzで1kHz(キロヘルツ)となる。数値が低いものが低音域、高いものが高音域となる。あくまで目安だが、エレキギターの場合には、100Hz〜200Hz付近を低音域、400〜800Hz付近を中音域、1.6kHz〜3.2kHz付近を高音域、6.4kHz付近を超高音域と呼ぶことが多い。

 

そこで、イコライザーを使ってやれば、ギターアンプでは、できない細かい調整が可能になるというわけです。

 

 

ここまで聞くと、音作りの幅が広がるように感じるかと思いますが、残念ながら、細かい調整が必要で設定が難しいからと敬遠されがちな種類のエフェクターでもあります。

 

確かに、低音域、中音域、高音域くらいザックリと表現された方が分かりやすいですよね。特に、初心者の方には扱いが難しいエフェクターだと思います。

 

ただ、ある程度様々なエフェクターに慣れてきたら、一度は触れてみてもいいんじゃないかなと思うエフェクターです。

 

「低音域でも100Hzと200Hzとでは結構音が違うんだな」とか、「400Hzってボーカルの声とぶつかる帯域なのか」とか、「このシャリシャリした感じの音は2kHz付近が強調されているからなのか」とか、周波数の違いが何となくでも理解できるようになるからです。

ワウペダル

ワウペダルは、エレキギターの演奏に合わせて、このペダルを足で踏んだり戻したりして、音の周波数を操作エフェクターです。

 

ペダルを踏み込むと高音域が強調され、戻すと中低音域が強調されるという具合で、これによって、”ワウワウ”というなんとも不思議で独特な、強烈なインパクトのある効果を得ることができるのです。

 

カッティング・プレイなどでは、4分音符など適切なタイミングで、リズミカルに踏み込むことでファンキーなサウンドに豹変させます。

 

ディストーションを効かせたギターソロなどでワウペダルを踏み込めば、感情表現を豊かにします。また、ワウペダルを踏んだり戻したりして”ワウワウ”させるのではなく、半止め(ペダルを半分戻した)状態にしておくと、中音域がもろに強調されるので、ギターソロの音が目立ちやすくなります。

 

「周波数を変えるだけでそんなに音が変わるの!?」と思われる方は、ぜひこのレッチリのライブ映像を見て聴いてみてください。

 

筆者も大好きなレッチリの元ギタリスト「ジョン・フルシアンテ」もよくワウを使っていましが、このライブではAメロのバッキングで、ワウペダルをぶちかましてます。特に2番(2:00〜)3番(3:00〜)が分かりやすいかと思います。(ちなみに、この曲はアルバムではワウは使ってないです)てか、かっこよすぎ(惚)

オートワウ

エフェクターの効果はワウペダルと同じですが、オートワウはペダルの踏み戻しをせずに自動でやってしまおうとエフェクターです。

 

オートワウには、「ピッキングの強さに応じでワウがかかるもの」と「一定周期でワウがかかるもの」の2種類あります。

 

前者の種類は、ピッキングの強弱(音量)でワウのかかり具合をコントロールするので、ワウペダルでは操作しづらい複雑なサウンドを出すことができます。ほとんどはオートワウはこちらのタイプです。

 

後者の種類は、コントロールが効かないのでテンポを設定しておけば、このエフェクターをオンにするだけで、常に一定のペースでワウの効果が得られます。

揺らぎ系エフェクター

揺らぎ系は「モジュレーション系」と言われるもので、音程や周波数、音量を変化させるなどして、原音に揺らぎ効果を与えるというエフェクターの種類です。

 

コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロなどが、この種類のエフェクターに属するもので、ギターサウンド華やかな効果をもたらしてくれるエフェクターです。

コーラス

モジュレーション系の中でも代表格といってよいのがこのコーラス。原音に、ごくごく僅かに遅れた音に、ごくごく僅かに音程をズラした音を加えることで、音に広がりを出すためのエフェクターです。

 

ギターアンプでも、多くの練習スタジオに常設されているROLANDのJC-120なんかにも搭載されています。というか、これをエフェクターという形にして有名になったようです。

 

コーラスはかなり利用頻度の高いエフェクターで、プロアマ問わず多くのギタリストが取り入れているエフェクターでしょう。筆者自身もクリーントーンのアルペジオなどでは、必ずといっていいほどこのエフェクターを使います。

 

コーラスを使った曲は腐るほどありますが、1曲の中でクリーントーン、歪みサウンドともにコーラスをかけた音が聴けるNirvanaの「Smells Like Teen Spirit」という曲をご紹介しておきます。かなり有名な曲なので、知っている方も多いでしょう。0:17あたりからのアルペジオで「クリーントーン+コーラス」、2:45あたりからのギターソロで「歪み+コーラス」の音が聴けます。

フランジャー

コーラスと原理は似ていますが、コーラスと違ってかなり音がうねりが強力で強烈なサウンドを作り出すエフェクター。”ジュワ〜”というその音の特徴から、ジェットサウンドなんて呼ばれています。

 

このエフェクターは、その効果が強すぎるため、曲中終始掛けっぱなしにしておくというよりか、飛び道具として部分的に使用することが一般的です。

 

フランジャーを使ったギタリストでは「エドワード・ヴァン・ヘイレン」が有名です。以下の動画では、彼モデルのフランジャーとフェイザーが紹介されていますが、シュワーシュワーというジェット音が理解しやすいと思います。

フェイザー

フェイザーは、ロータリー(回転)スピーカーの効果を得るためのエフェクターです。

 

効果はフランジャーと似ているので、設定によってはどっちのエフェクターなのか、聴いただけでは判断しづらいかもしれません。この2種類の違いをしっかりと説明すると長くなりますので、ここではフランジャーよりもエグさが抑えられた爽やかなサウンドとだけ言っておきます。

 

この2種類のエフェクターの違いをしっかりと理解したい方は「フェイザーとフランジャーの違いは周波数を変化させるフィルター」を読んでみてください。

トレモロ

トレモロは、エレキギターのボリュームノブで、音量を小刻みに上げたり下げたりして、音を断続的に出すことで得られるような揺れ感を演出するという種類のエフェクターです。

 

ちなみに、ストラトなどのギターには、「トレモロ・アーム」が搭載されていますが、あれは音程を変化させているので、正確には「トレモロ」ではありません。確か、間違えて付けてしまったトレモロ・アームという名称が浸透しちゃったんで、そのままの名称なっているんだとか。

 

 

なんてことない白玉(音符の玉の中が白い「全音符」など)のフレーズでも、トレモロをかけてやるだけで、楽曲に独特の雰囲気を与えることができます。

 

この曲なんかは、イントロから歪ませた音に「トレモロ」を効かせています。

空間系エフェクター

空間的な音の広がり・残響感を再現させたエフェクターで、カラオケなんかでは「エコー」と呼ばれているような種類のエフェクターです。

 

私たちが普段耳にする完成されたCDなどの音源には、楽器問わず、必ずこの種類のエフェクターがかけられており、楽曲を立体的に聴けるよう作りこまれております。

 

ライブなどではボーカルやドラムなどの残響系の処理は基本的にPA任せになりますが、ギターの場合にはエフェクターという便利なペダルで操作することができるので、曲中に切り替えることで自ら雰囲気を変えることができるのです。

 

この種類のエフェクターには、主に「ディレイ」と「リバーブ」があります。この2つの違いが分からないという方も多いようなので、「ディレイとリバーブの違いがよく分かる!音源付きで解説!」で詳しく説明しているので、合わせて参考にしてみてください。

ディレイ

ディレイは、原音に対して、遅られた音を付加するという種類のエフェクターです。

 

たとえば、”ジャーン”とピッキングしたら、「ジャーン ジャーン ジャーン ジャーン ジャーン」と、山びこのように後から遅延音が付いてくる感じです。

 

ディレイは、多々ある種類のエフェクターの中でも、「歪み」「コーラス」と並んでエレキギターでは3大エフェクターと言ってもよい定番のエフェクターだと思います。

 

 

ディストーションを利かせたギターソロ、クリーントーンでのアルペジオ(コーラスとの相性も抜群!)を弾く際に、ディレイを薄くかけて、音に厚みと広がりを与え壮大な印象を作り出す、という使い方は、多くのギタリストがやっている手法です。

 

また、遅延音が鳴るタイミングを上手く計算し(例えば付点8分音符のタイミングでディレイ音が鳴るように)設定してやることで、ディレイ音をフレーズの一部として使い幻想的なフレーズにするという方法もあります。この手の使い方をするギタリストは、U2の「ジ・エッジ」なんかが有名です。

 

 

実は、ディレイの中でも「デジタル」と「アナログ」があって、どちらも遅延音を作ることには変わりありませんが、音の印象は結構違ってきたりします。

 

アナログの方が本当の「山びこ」に近い自然なサウンドで、デジタルの方は原音をコピペしてたような遅延音って印象がすると思います。この辺りの違いは「ディレイ・エフェクターのおすすめ機種と選び方!」の中で述べていますので参考にしてみてください。

リバーブ

ディレイが外の広い空間での反響をシミュレートしたエフェクターなら、リバーブはそれよりも狭い室内の反響効果をシミュレートしたエフェクターです。

 

室内なら反響音が返ってくるまでに時間がかからないので、山びこのように認識できる遅延音にはなりません。お風呂場で「ヤッホー」と叫んでも、響きはするけれども、ヤッホーとは返ってこないことを想像すれば分かるでしょう。

 

 

リバーブにも種類があって、ライブハウスほどの部屋の反響を再現した「ROOM」、大規模なコンサートホールを意識した「HALL」、金属板への反響をイメージした「PLATE」などがあります。大抵のリバーブ・エフェクターには「TYPE」などと呼ばれるツマミが搭載されていて、これらを切り替えられるようになっています。

 

 

アコギの場合には結構リバーブにこだわる方も多いと思いますが、エレキギターの場合は使う派と使わない派に分かれるかもしれません。ちなみに筆者はほとんど使わない派で、リバーブ処理は基本PAさんにお任せって感じでした。

 

「曲中に空間的な違いを表現したいとか」「○○のような場所の反響を演出したい」「クリーントーン主体でエフェクターであまり余計な装飾はしたくない」などというギタリストさんにこそ、リバーブが必要かなって思います。

ルーパー

ルーパーを空間系エフェクターの種類に含めるのは、少し違和感を覚えるのですが、多機能なディレイなどには一緒に搭載されているということもあり、この種類に含めさせていただきました。

 

 

ルーパーは、多重録音をして、それを再生できるというエフェクターで、再生を停止するまで半永久的にループ再生されます。ギターサウンドを変える一般的なエフェクターとは違い、演奏支援的な要素が強いエフェクターですね。エフェクターというか、もはやマシンと言った方がよいのかもしれませんね。

 

あるフレーズを録音、それをループ再生させながら、そこに新たに別のフレーズを重ねていく、そして、また別のフレーズを・・・という具合に、次々に音を重ねていくことができるというわけです。

 

また、録音しておける音はギターだけでなく、ドラムやベースなど他の楽器も可能なので、予め様々な楽器を重ねて録音しておくことで、一人でジャムセッションなんかを楽しむことができます。

雑音対策エフェクター

エレキギターにとって厄介なものがノイズ(雑音)。特に、歪みをかけたときには、「ジー」というノイズ音が目立ってしまいますよね。

 

これを解消してくれるのが、この種類のエフェクターです。

 

雑音対策のエフェクターには、「ノイズゲート」「ノイズサプレッサー」「ノイズリダクション」の3種類があります。3種類とも、ノイズを目立たなくするという目的は一緒ですが、かかり方が少し違い、それぞれ長所と短所があります。

ノイズゲート

ノイズゲートは、ある音量以下になったら、スパッと音をシャットアウトしてしまうエフェクターです。

 

 

通常は「ジャーン」と音を伸ばすと、最初は実音でノイズは目立たないですが、徐々に実音の音量が下がってくるにつれ、ノイズの方が大きく聴こえ目立ってきますよね。

 

このノイズが目立ち始める音量が15dbだったとします。そこで、ノイズゲートで「15db以下になったら無音にしてね」と設定しておきます。

 

すると、音量が15dbを下回ったタイミングでノイズゲートが作動し、ゲート(門)を締めて一切の音を出さないよう無音状態にしてしまうのです。

 

 

ノイズゲートの場合、音を強制的になくしてしまうため、休符で音をハッキリと切りたいときは役立ちますが、音を伸ばしたいときには減衰時の音の消え方が不自然になってしまいがちです。

ノイズサプレッサー

ノイズサプレッサーもノイズゲートと似ているのですが、この2種類の違いは無音になるまでの時間がです。

 

ノイズサプレッサーは、ある音量以下になったら、0コンマ何秒という時間をかけて音量をゼロにしていくというものです。ノイズゲートの不自然な音の消え方を解消したエフェクターと言えるでしょう。

ノイズリダクション

ノイズリダクションは、これまでの2種類とはノイズ軽減の仕方が違います。

 

 

ノイズゲートやノイズサプレッサーは、単に音量が小さくなったら音を鳴らさないようにしているだけで、厳密にはノイズを除去しているとは言えませんね。大きな音が鳴っているときにはノイズが混ざっているのです。

 

しかし、ノイズリダクションは唯一、ノイズを検知して、ノイズ音だけを除去しようとするエフェクターなのです。

 

 

このように聴くと、ノイズ軽減系の種類の中では、ノイズリダクション一択だと思われがちですが、残念ながら必ずしもそうとも言えないのです。。。

 

私たちが認識するエレキギターの音色は、ノイズ音自体も音色を決定する要素になっていることがあります。つまり、演奏時に混じるノイズを完全に取り除いてしまうと、音が細くなったと感じてしまうことがあるのです。

 

 

結局のところ、この3種類のエフェクターに中で、どれが一番よいのかは一概に言えず、自分が一番重要だと考える部分に適したエフェクターを使いましょうということになります。

 

スパッと音を切りたいなら「ノイズゲート」、もう少し自然に音を切りたいなら「ノイズリダクション」、演奏時のノイズもカットしたいなら「ノイズリダクション」といったところでしょうか。

音程変化系エフェクター

音程変化系は、積極的に音程を変化させる種類のエフェクターです。

ピッチシフター

ピッチシフターは、音程(ピッチ)を変更する(シフト)エフェクターで、音程そのものを自由に変えたり、原音とミックスして音を付け加えることができます。

 

原音に対して、どのくらい音程を変更するのかを半音単位で指定し、原音とミックスして出力するという種類のエフェクターです。

 

ピッチシフターを使うことで、単音でも原音と変更した音程をミックスさせることでコード(和音)を響かせたり、1オクターヴ上の音をミックスさせて擬似的に12弦風ギターにすることができます。

 

 

中には「インテリジェント・ピッチシフター」などと呼ばれる種類のものがあり、これは、曲のキーを指定しておくことで、そのキーにあったハモリを付け加えてくれるというエフェクターです。

 

通常のピッチシフターの場合、「半音3つ分低い音を出す」と指定すれば、常に原音から半音3つ分低い音が出てしまいます。そのため、ハモリたくても、曲のキーにあっていない音を出してしまうことがあります。

 

そこで、インテリジェントピッチシフターを使うことで、綺麗なハモリを実現してくれるのです。ギターソロなどメロディーをハモらせたい場合には、この種類のピッチシフターがよいでしょう。

 

 

また、ピッチシフターにはペダルが付いているエフェクターもあります。

 

これは、演奏中にペダル操作をすることで自由に音程を変化させることができるというものです。Digitechの「ワーミー」という製品が特に有名です。
Digitech/whammy

オクターバー

オクターバーの効果はシンプルで、原音に1オクターブ下、または2オクターブ下の音を重ねて、ヘヴィーなサウンドを出してくれるエフェクターです。

 

機能面だけみると、オクターバーは「ピッチシフターの劣化版?」とも思われてしまうかもしれませんが、サウンド面に違いがあって、敢えてオクターバーを使うギタリストも数多くいます。

 

この2種類のエフェクターは、そもそもその原理や回路に違いがあって、オクターバーの方が、厚みのある独特なオクターブ音で出る点や、音痩せしにくいという特徴を持っているのです。

音量系エフェクター

音量系エフェクターは、音量を変更する種類です。

 

コンプレッサーやリミッターなどのダイナミクス系の種類も音量をコントロースしていますが、あちらは補正的な要素が強く、こちらは積極的に変更するという違いがあり、エフェクターの大きな種類としては分けられるでしょう。

ボリュームペダル

最も分かりやすいエフェクターでしょう。その名の通り、音量を調節するペダル式のエフェクターです。
ボリュームペダル
大抵のボリュームペダルには、通常の出力端子の他に、「チューナーアウト」という端子が用意されています。音を後続に繋ぐ必要のないチューナーなどはここから接続し、ギターアンプや他のエフェクターへ繋ぐ音の流れと分岐させます。

 

こうすることで、チューナーを経由することで生じる無駄な音の劣化リスクを避けることができます。

ブースター

ブースターは、ボリュームペダルとは異なり、入力信号を増幅させるという種類のエフェクターになります。

 

ブースターには、純粋に音量を増幅させるものや、特定の帯域だけを増幅するものなど、いくつかの種類があります。

 

 

純粋に音量を増幅させるブースターは、「クリーンブースター」などと呼ばれています。

 

増幅させても、音色が変わらないよう、音が潰れないよう、そして、ノイズが入らないようにと、意外とシビアに設計されたエフェクターです。

 

クリーンブースターの主な使われ方

  • 1.歪みの前に置いて歪み量を増幅させる
  • 2.歪みの後ろに置いてギターソロなどで音量をアップをさせる
  • 3.常にONにしておく

1は、オーバードライブの説明のところで少し触れました内容と同じです。オーバードライブの場合は、そのエフェクターの歪みや色が反映されてしまいますが、クリーンブースターであれば余計な着色をせずに、歪みを増幅してくれます。

 

3は、良いエフェクター、良いギターアンプには、出来るだけ大きな音を渡してあげて、その機材の良さを引き出してやろうという考え方で、こうした使い方をしているギタリストが多いでしょう。

 

 

特定の帯域だけを増幅させるブースターは、高音域、中音域、低音域を増幅させるブースターがあり、それぞれ「トレブルブースター」「ミッドブースター」「ロー(ボトム)ブースター」などと呼ばれることがあります。これらの種類のブースターは、あまり有名ではないかもしれません。

 

これらは、イコライザーでも代用が可能ですが、ブースターは増幅が専門なので一般的には増幅できる量はこちらの方が多いです。

 

ギターソロなどで中音域を強調したいときに「ミッドブースター」、重低音を利かせたヘビーなサウンドを出したいときに「ローブースター」、劣化しがちな高音域を補いたいときに「トレブルブースター」が使われることが多いようです。

エフェクターの種類のまとめ

たくさんのエフェクターの種類があって、それぞれ効果が違うという、基本的な部分はご理解いただけたでしょうか。

 

 

この記事の中では、エフェクターを使うシーンを思い描いていただけるように、「この種類のエフェクターは、一般的にこのように使われているよ」ということを記載させていただきました。

 

しかし、エフェクターの使い方には、決まりはありません!人とは違った使い方をしても、それで満足のいくサウンドが出せれば、全然OKなのです。変わった使い方をしてみて、自分だけのオリジナル・サウンドを研究してみるのも面白いですね。

 

 

他にも、個々のエフェクターを掘り下げて、より詳しい内容の記事も用意しているので、ぜひ参考にして見てください!

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