マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いとギター初心者へのおすすめ

エレキギターのエフェクターには、コンパクトエフェクターとマルチエフェクターというものがありますが、初心者ギタリストにとっては、どちらを選べばよいの悩むところかもしれません。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、違いをしっかりと把握したうえで、ご自身のスタイルに合ったエフェクターを選択することがとても大切だと思います。

 

ここでは、マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いやメリット・デメリットに解説するとともに、自身の経験をもとにどちらがおすすめかお伝えしていきたいと思います。

そもそもエフェクターとは?

エフェクターを使うことによって、ギターとギターアンプだけでは出すことのできない効果を付与することができるようになり、様々な音色を使い分けることが可能になります。音作りの幅は格段に広がり、CDなどのプロ音源に近いサウンドを出すためには必須であり、欠かすことのできない機材であることは間違いないでしょう。しかも、複数の種類のエフェクターが組み合わさって作られた音がほとんどなので、複数のエフェクターが必要になります。
メーカー・機種によって本当に莫大な数のエフェクターが存在していますが、種類で分ければある程度数は決まっています。エフェクターの種類については『エフェクターの種類を徹底解説』の中でかなり丁寧に解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

エフェクターの種類を徹底解説

マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違い

ここからが本題ですが、マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いとそれぞれの利点と欠点について見ていくことにしましょう。

コンパクトエフェクターの特徴

コンパクトエフェクターコンパクトエフェクターというのは、オーバードライブならオーバードライブだけ、ディレイならディレイだけというように、単機能ものです。
ちょうど手に乗るくらいの大きさのものが一般的なサイズかと思いますが、それよりも小さいものや大きなものもあります。

理想的なサウンドの追及ができる

エフェクターボード

photo credit: ArtBrom My Pedalboard (March 2009 Edition) via photopin (license)

コンパクトエフェクターの最大の利点は、メーカーなどの枠を超えて自分の好きな機種を自由に選択できる点でしょう。同じ種類のエフェクターでも、メーカーや機種によって音が違いますので、自分の好きなものを使えるというのは、音にこだわるギタリストにとって大きな利点であり、理想的なサウンドの追及に適しているでしょう。また、自分だけのエフェクターボードを組むことができるので、単純に「カッコイイ」というのもあります。

直感的な操作が可能

操作面で楽という利点もあります。音作りをするとき指でエフェクターに付いているツマミを回してパラメータを調整していくだけで、直感的な操作ができるため、マルチエフェクターと比較して音作りがしやすいと思います。

エフェクター増加で金銭的負担

欠点ですが、コンパクトエフェクターの場合、必要なものを1個1個買っていくため、長期的には金銭的な負担が大きいこと。あのエフェクターを使いたいと思ったら都度買足していかなければなりません。個々のコンパクトエフェクターの安いものだと1万円以下、高いものだと3円万以上します。平均2万円とすると、単純に5個揃えるだけでも10万円かかる計算になります(安いエフェクターだけで揃えるという選択も可能ではありますが…)。

演奏時の切り替え操作と配線の手間

他には、エフェクターが増えてくると演奏中の音色の切替や機材同士を繋ぐ配線が大変になることなどが挙げられるでしょう。ただ、ここについてはスイッチャーという機材を導入することで解消できます。スイッチャーについては、以下の記事内で詳しく説明しています。

スイッチャーとは!?

マルチエフェクターの特徴

マルチエフェクター
マルチエフェクターは、様々な種類のエフェクターが1つ筐体の中に内蔵されています。つまりオールインワンというわけです。その分筐体も大きくなりますが、機種によってサイズはバラバラです。

 

個々のエフェクターのパラーメータを操作できることはもちろん、複数のエフェクターを組み合わせて音作りができます。また、作成した音をパッチに保存し、フットスイッチで好きな時に保存しておいたパッチを呼び出すことができます。

一通りの種類のエフェクターが使える

マルチエフェクターの利点は、たとえ数万円程度の安い機種であっても、必要であろう一通りのエフェクターが内蔵されていることです。そのため、例えば、普段は使わないけど、ある曲にだけはちょこっと使いたいエフェクターがあるという場合、コンパクトエフェクターの場合だと金銭的負担および配置するスペースがないなどの理由で買い足すか他で代用して妥協するかで迷いますが、マルチエフェクターなら遠慮なく使いたいエフェクターを使うことが可能です。

ライブでのエフェクター操作が用意

あらかじめ複数のエフェクターで作成した音色を保存し、フットスイッチを1つ踏むだけで瞬時に呼び出すことができるので、演奏中(たとえばバッキングからギターソロ)の音色切り替えが簡単にできます。コンパクトエフェクターの場合だと別途スイッチャーを導入しなければなりません。マルチエフェクターには、あらかじめこの機能が搭載されているため利点といえるでしょう。

 

また、曲によってエフェクターのパラメーターを変える場合、コンパクトエフェクターだと曲と曲の間でツマミを操作しなければなりませんが、マルチエフェクターの場合には予め作成した設定を保存しておくことができるので、ライブ中に操作する必要がありません。

DTMにも力を発揮する

全てではありませんが、最近のマルチエフェクターの中には、オーディオインターフェース機能を搭載してパソコンなどに音を送れるものがあったり、ギターアンプを使わずとも疑似的にアンプで鳴らした効果を得るアンプシミュレーターなどを搭載しているものがあるので、こうしたものを選べば気軽にパソコン上で音楽制作、いわゆるDTMができるようになります(PC上にDAWソフトなども別途必要になります)。

理想的なサウンドの追及が難しい

内蔵されているエフェクターの音が気に入らないケースが出てくることです。
自分の気に入ったサウンドが出る機種が使えるコンパクトエフェクターと違い、マルチエフェクターは内蔵のものから選ぶしかありません。たとえば『空間系の音は良いけど歪み系が気に入らない』というのはよくあるパターンです。。。

 

そのため、自分の音を追及したいベテラン・ギタリストは、コンパクトエフェクター派の人が多くなります。

質を求めると一度の金銭的負担が大きくなる

安いマルチエフェクターであれば1〜2万円程度で買えるものもありますが、基本的にサウンドの良し悪しや機能性は価格と比例すると思います。そのため、極上のサウンドや機能性を求めていくと、どうしても高額になってしまいます。プロの現場で使えるレベルともなると数十万円はします。

 

先ほどコンパクトエフェクターは金銭的負担が大きいと言いましたが、質を求め始めると総額では大して変わらなくなるかもしれません。コンパクトエフェクターの場合、長い期間でコツコツと買い足していくことができますが、マルチエフェクターの場合だと一度の出費が大きくなります。

ギター初心者はマルチエフェクターがおすすめ?

ギター初心者にコンパクトエフェクターをすすめる方もいらっしゃいますが、個人的には最初は安めのマルチエフェクターを強くおすすめします。

 

色々な種類のエフェクターが内蔵されているので、いじってみることで、『この種類のエフェクターはこんな効果があるんだ』『エフェクターAとエフェクターBの組み合わせでこんな音が出るんだ』というのが体感でき、エフェクターの理解が深まるからです。

 

安いマルチエフェクターで一通りエフェクターの効果を理解して、音に不満を感じるようになったらコンパクトエフェクターに移行して自分の理想的なサウンドを追及してみるとよいかと思います。または、多機能で音質の良い高級マルチエフェクターに移行するのもよいでしょう。

 

 

ただし、メカに弱い人はマルチエフェクターは要注意です。機種によって操作方法が違いますが、相性が合わないと使いづらいと感じるものがあります。こういう機種を手にしてしまうと、音作りがとても面倒くさく作業だと感じてしまうようになるかもしれません。
ですから、最初の機種は出来るだけシンプルなものを選択した方が良いかと思います。それでも、どうしてもメカの操作に自信がない人は、最初からコンパクトエフェクターを選びましょう。

 

【ギター3弾セット】30日でマスターするギター講座DVD&テキスト初心者向けギターレッスン

エレキギターの上達

==>最短距離でエレキギターが上達する唯一の方法

関連ページ

エフェクターとは何か!?エレキギターには必須の機材!
エフェクターの種類を徹底解説!ギターの音色がこう変わる!
マルチエフェクターおすすめ機種・後悔しないための3つのポイント
マルチエフェクターはセンドリターン端子が付いているものがおすすめです
エフェクターの繋ぎ方|基本的な接続順のセオリー
イコライザー設定最高!音作りが上手くなりたいならコレ(1/2)
イコライザー設定最高!音作りが上手くなりたいならコレ(2/2)
イコライザー設定-ギターアンプ前後!?目的別に操る!
ワウペダルのトレブルブースター的な使い方
これで理解できる!コンプレッサーの役割と効果的な使い方
DIABLO(OKKO)ハンドメイド歪みペダル購入しました!
歪み系ペダルを複数台直列に繋ぐ意味と音痩せ対策
激歪みペダル対決!riot vs ReezaFRATzitz II
フェイザーとフランジャーの違いは周波数を変化させるフィルター
多機能なモジュレーションペダルがおすすめです
ディレイとリバーブの違いがよく分かる!音源付きで解説!
ディレイ・エフェクターのおすすめ機種と選び方!
ディレイタイム計算機-クリックだけでさくっと算出!
ISPのDECIMATORが最強のノイズリダクション!コンパクト4機種の違い
ジャズコーラス使い方と音作りの方法JC120を徹底的に使いこなそう!
えっ!ジャズコーラスで出してるの?SS級の歪みサウンド!
えっ!ジャズコーラスで出してるの?SS級の歪みサウンドU!
音を太くするには!?音が痩せてしまう原因を知りましょう!
ギターで音抜けが良いサウンドを作るには!?
安いギターの音質を劇的に向上させる方法
ザクザクした歪みを作る!イコライザーで2kHzをブースト
ブースター D.A-Booster これは虜になります!
クリーンブースターって?使い方とおすすめ機種
エレキギターの音作りの中心はエフェクターではない!
ギターアンプのヘッドルームを意識してエフェクターを設定しよう!
LINE6 AMPLIFi 150&75 これはヤバいアンプです…!!
LINE6 AMPLIFi 150もAMPLIFi 75も重量が軽い
LINE6 AMPLIFi 150&AMPLIFi 75 アンプ背面(入出力端子と活用法)
LINE6 AMPLIFi 150&AMPLIFi 75 コントロールパネル
LINE6 AMPLIFi 150&75のサウンド
LINE6 AMPLIFiは膨大なエフェクターとアンプシュミレータを搭載
line6 amplifi 150&75 価格最安値通販
LINE6 AMPLIFI 150&75の口コミ情報
Line6・PODHD400のイケてないところ
アンプシミュレーターBIAS HEADが欲しすぎる!
polytune2格安通販(t.c.electronic)
iRig HD・多機能、低価格、使い方も簡単!
MSP3_DTMでアンプを使用しない場合のスピーカー
これは良い!高性能耳栓Crescendo
理想的なクリーントーンを奏でる音作りの基本
センドリターンの繋ぎ方と使う意味
ギターアンプのセンドリターンにコンパクトエフェクターを繋ぐ方法
TC electronicのG Systemは、アンプを最大限活用できるマルチエフェクターです
G System(TC electronic)にするかボードを組むか
G-SYSTEM (TC electronic)の充実した入出力端子
G-SYSTEMは分厚くて丈夫だけと、それが大きな欠点でもある
ノイズレスなG-SYSTEM!ノイズゲートが優秀すぎる
スイッチャーとは!?エフェクターをより快適に切り替えよう!
ブリッジミュートをカッコよくする!音作りのちょこっとしたポイント