ブリッジミュートをカッコよくする!音作りのちょこっとしたポイント
特にメタルやハードロック寄りのジャンルでは、ブリッジミュートでザクザクズクズクと刻んだサウンドを奏でることって多いですよね。
こういったジャンルでは、基本中の基本といってもよいサウンドだと思いますが、特にギターを始めたばかりの方などは、なかなか思うようにザクザクズクズクしたサウンドになってくれずに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、そういったブリッジミュートをカッコよく弾くための音作りについて基本的な点を、自分なりにポイントを挙げてみたいと思います。
ザクザクのブリッジミュートにはディストーション

エフェクターでのブリッジミュートのザクザクズクズクした激しめのサウンドを目指すには、オーバードライブよりもディストーションの方が音作りは楽です。ギターアンプであれば、ハイゲイン・アンプですね。
ジャンルや曲調によってはオーバードライブでもブリッジミュートを刻むことは十分ありますが、メタルなど激しめの曲調に限定していえば、オーバードライブでは良い感じのブリッジミュートのサウンドが得にくいと思います。オーバードライブだと、どうしてもブリッジミュートの音がおとなしく、ザクザクズクズクとした音が出しにくいです。最近のオーバードライブはディストーション並みに歪みが深いものもありますが、一般的にはディストーションが適しているでしょう。
あとは音の好き嫌いが分かれたり、機種によってサウンドキャラクターが全く変わってしまいますが、ファズなんかもよく使われます。BIG MUFF(electro-harmonix)というファズはかなり有名で、本当にたくさんのギタリストの足元に置いてあります。ただ、ファズの音は癖が強いものが多いので、最初はディストーションの方が扱いやすいと思います。
ちなみに自分は、EMMAというメーカーのReezaFRATzitz2というハイゲインディストーションを使用しています。特にレスポールとかのハムバッキングピックアップで弾くと、とても力強くパワフルなサウンドがするのでそういった音が欲しいときには、まずコイツを使っています。ただ、個人的には、このエフェクターはブリッジミュートをしたときに、ロー(低域)が強く出過ぎる感じがするので、特に初心者の方には扱いにくい歪みエフェクターかもしれません。
色んな方のボードを見るとSUHRのRiot Distortionを使っているギタリストが多く、評判が良いので、歪みエフェクターを探しているのであれば、こちらを候補の1つに加えておくとよいでしょう。
サウンドはドンシャリ気味に!
ドンシャリとは、中域(MIDDLE)は絞って、ドンと響く低域(BASS)とシャリっとした高域(TREBLE)を強調したサウンドのことです。ドンシャリにすることで、ブリッジミュートをしたときに、ズンズン・ザクザクしたサウンドになります。ブリッジミュートでは、ハイゲインでドンシャリは定番サウンドだと思います。
とりあえず、ギターアンプに3バンドEQがあるならば、BASS(MAX)、MIDDLE(0)、TREBLE(MAX)という極端なセッティングで、ドンシャリサウンドを体験してみるとよいでしょう。
ドンシャリの中でもバランスのよいサウンドを目指す
但し、実際には、ギターアンプの機種によって、そもそもドンシャリ傾向の音が出るものがあったり、中域が強いものがあったりと、それぞれのギターアンプ毎に特徴が異なるので、BASS(MAX)、MIDDLE(0)、TREBLE(MAX)のセッティングが適しているわけではありません。
もっと言えばギターやエフェクターによっても変わってきます。音作りに際しては、自分の耳で判断して、低域・中域・高域のバランスをみて最適なEQを調整するようにしましょう。
低域(BASS)の調整
ギターがブリッジミュートを刻んているときは、ベースも同じリズムでルート音を刻んでいることが多いのですが、音源を聴いているとベースの音もギターの音と勘違いしてしまう方がいます。ズンズン低音がくるようなメタル系の音楽であっても、ギターの音を単体で聞くと意外と低域は、意外とあっさりしていることも。
ブリッジミュートを刻んだときにブンブンと邪魔な低音が響いている場合、低域の上げ過ぎが原因の可能性があります。バンド全体のサウンドが低音だらけになってバランスが悪くなるので注意するとよいでしょう。反対に低域を削り過ぎても、バンドサウンドが軽くなりスカスカになってしまいますので、バランスをみながら低域を調整していくことが音作りでカギになってくるかと思います。
高域(TREBLE)の調整
高域は、必ずギターアンプのスピーカーから出る音がダイレクトに聞いて調整しましょう。まぁ、ドンシャリサウンドに関わらず音作りの基本ですよね。意識してなかった方は、ここはしっかりと押さえておきましょう!
ギターアンプの音は、耳よりも、低い位置や横に離れた位置にあると、高域が聴こえてこないのです(中・高域の音は真っすぐ進んでいくらしい)。その状態で音作りしてしまうと高域が足りないと感じ必要以上にTREBLEを上げてしまい、実際に鳴っている音は相当キンキンした聞くに堪えないサウンドになってしまいます。
ギターアンプを台に乗せたり、小型のギターアンプなら傾けたり、練習スタジオやライブなどで大型のギターアンプを使う場合にはイスに座ったり、しゃがみ込むなどして、とにかく音がダイレクトに耳に届くように工夫するとよいですね(特にスピーカーの中央部分が高域が強く聴こえます)。
中域(MIDDLE)の調整
ドンシャリとはいえ、中域もある程度鳴っていないと音抜けが悪くなってしまい、せっかくのブリッジミュートもバンドサウンドの中に埋もれてしまいます。極端にいうと、低域はベースと一体化してしまい、シャリシャリとした高域だけが聴こえてくるだけの、いわゆるコシ抜けサウンドになってしまうんですね…
で、バンド練習だと自分のギターの演奏が聴こえないため単純に音量を上げてしまい、でも低域と高域は出てるから、ベースの音を邪魔してしまったり、キンキン五月蠅くなります。
ライブだとPAさんに「ギターさんの音どうにかなりませんかね〜」みたいなこと言われてしまう可能性も…(汗)まぁ、もし言われてしまったら逆上せず、真摯に受け止めましょう。むしろ、サウンドのプロに指摘してもらえてラッキーだと思った方がよいくらいです。
先も述べましたが、ギターアンプやその他機材によっては、中域(MID)を削らなくても既にドンシャリサウンドが完成している場合があります。何も考えずにMID(0)のような極端なセッティングにしないで、耳で聞きながら調整していきましょう。極端に言えば、実はMID(10)がちょうどよいドンシャリのセッティングだったなんてこともあるかもしれませんよ。
右手側面のミュート位置で音はだいぶ変わる
ブリッジミュートをするときに右手の側面をブリッジ側の弦に触れてミュートしますよね。その右手側面の位置がブリッジミュートの音作りには重要で、ここを微調整することでブリッジミュートのサウンドの印象はだいぶ変わってします。
ネック寄りにするとブリッジミュートの音が低域が抑えられタイトに、ブリッジに近いほど低域が響き強調される感じになると思います。正解はないので、色々と右手で弦に触れる位置を微調整して色々試してみて、一番しっくりくるポイントを見つけることが大切だと思います。
ただ、極端にネック寄りにすると音があまり出なくなり、ブリッジミュートというより、単なるミュートになってしまうので注意です。ブリッジミュートの音が心地よく鳴らないという方は、もっとブリッジ寄りに位置を変更してみるとよいかもしれません。
生音だと分かりにくいですし、サウンドによってもベストポジションが変わってくると思うので、実際に音を出して調整してみるとよいでしょう。

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