ディレイとリバーブの違いがよく分かる!音源付きで解説!

ディレイとリバーブは同じ空間系に分類されるエフェクターであり、カラオケなどでは「エコー」の一言で片づけられてしまうこともあり、違いが明確に分からないという方も多いでしょう。

 

しかし、エフェクターの世界では、ディレイとリバーブの聴覚上の効果は全く違うものであるため、ギターをエンジョイしている方はこれらの違いを明確にしておき、使い分けられるようになっておくことが必要です。

 

それでは、ディレイとリバーブの違いについて、詳しくみていくことにしましょう!

ディレイとリバーブの音の違い

リバーブもディレイも、壁などに音がぶつかって返ってくるかにような反響音をシミュレートした空間系に属する音なのですが、実際に音を聴いてみると印象が違います。違いが分かるように簡単な音源を作ってみたので、まずは実際にリバーブとディレイの音を耳で聴いてみてください!

 

この音源は、同じフレーズを3回繰り返していますが、最初がエフェクターをかけていない素の音、次が(12秒あたりから)リバーブ、最後が(19秒あたりから)ディレイをかけた音を収録しています。

 

リバーブをかけた音は、素の音と比べると、どこかの広いホールで聴いているかのような空間的な音の広がり、余韻のような効果を感じることができるでしょう。一方、ディレイは、山彦のように音が繰り返されることを感じられ、奥行きや壮大な印象を受けますね。

 

ディレイとリバーブの違いをイメージ化

 

実は、原理的には、リバーブも何かにぶつかって返ってくる反射音、つまり山彦をシミュレートした音なので、リバーブもディレイの一種です。ですが、聴覚上、リバーブは、ディレイのように「山彦」をハッキリと感じ取ることが出来ず、ただの残響音という認識になります。

 

少し回りくどい言い方をしてしまいましたが、簡単に言ってしまえば、リバーブとディレイの違いは、山彦のように繰り返される音を耳で感じることが出来るかどうかです。

ディレイの主な用途

ディレイは、ほとんどギタリストが1台は足元に置いているエフェクターでしょう。私自身も、ディレイがないとか考えられないくらい使用頻度の高いエフェクターです。実は、ディレイにはアナログとデジタルの2種類があるのですが、このあたりについては『ディレイ・エフェクターのおすすめ機種と選び方!』の中で分かりやすく説明されていますので、こちらも合わせて読んでみてください。

 

基本的には、音が返ってくるまでの時間(ディレイタイム)、音が何回返ってくるか(フィードバック)、返ってくる音の音量(Level)を調整してディレイ音を作っていくのですが、それぞれの設定の仕方によって、印象にだいぶ違いが出るエフェクターです。

ギターソロなどで使われる基本的な使い方

ディレイタイムを300ms(ミリ秒)くらいにし、ディレイを薄く(Levelを小さく)設定することで、音に厚みを出すことができます。

 

こうした使い方は、単音弾きを主体とするようなギターソロやアルペジオ(分散コード)などでよく用いられ、私たちが耳にする音楽のほとんどに使われている使用方法です。空間系エフェクターの中で、もっとも基本となる使い方でしょう。

 

ディレイ音を薄めに設定し「隠し味」的に使うことが基本ですが、あまりにも薄すぎても効果が感じられません。反対に、強すぎると、ディレイ音自体が演奏を邪魔したり、実音がハッキリと聴こえず何を弾いているのか分からないといったことになってしまいます。バンド演奏の中にうまく溶け込むようにディレイの音量を設定することがカギになります。

複数本のギターで弾いているかのような効果を得る

ディレイタイムを短く、フィードバックが2回程度になるように設定すると、12弦ギターや、複数本のギターで同じ音を弾いているかのようなダブリング効果を演出することができます。
山彦と分かるくらいのディレイだと鬱陶しいけど、音に厚みが欲しいと思ったときなどに使用されることがあります。

ディレイ音を演奏の一部とする

これまでの使い方では隠し味的要素が強かったのですが、ディレイ音自体を音符として認識できるくらい積極的に目立たせる使われ方もします。

 

ディレイ音も演奏の一部とするには、ディレイタイムが曲のテンポとズレているとリズムが合わなくなるため、ディレイタイムをシビアに設定する必要がありますが、うまく設定すれば幻想的な雰囲気を演出することができます。

 

ディレイを演奏の一部として上手く使っているロックバンド「U2」が挙げれます。U2のギタリストであるThe Edgeは、ディレイの名手といってもよいでしょう。付点8分音符のタイミングでなるように設定されたディレイ音やディレイを複数台使うなどして、楽曲にとても独特な雰囲気を与えています。

 

下の動画は彼らの「Where The Streets Have No Name」という曲ですが、終始ディレイが掛かっています。ディレイを効果的に使う勉強になるでしょう。

 

ディレイタイムは、『ディレイタイム計算機-クリックだけでさくっと算出!』のツールを使えば簡単に算出することができます。

【番外編】リバーブっぽく使う

先ほど、リバーブとディレイの音の違いを説明した際に、原理的にはリバーブもディレイの一種と言いました。そのため、ディレイを上手く設定することで、リバーブっぽい音を作り出すことができます。

 

ディレイタイムを「山彦」を感じることが出来なくなるほど短く設定すれば、リバーブっぽいボワンとした残響音に聴こえます。

 

とはいえ、原理は似ていても、ディレイはそうした目的で作られているわけではないので、やはり残響音を作るにはリバーブには敵いません。一応紹介させていただきましたが、可能であれば素直にリバーブを使った方がよいと思います。

リバーブの主な用途

リバーブの代表的な種類として、金属板に反響した音をシミュレートした「プレート(PLATE)」、ライブハウスなど部屋での反響をシミュレートした「ルーム(ROOM)」、大規模なコンサートホールでの反響をシミュレートした「ホール(HALL)」が挙げられますが、これらを選択できるリバーブ・エフェクターが多いです。

 

また、どの程度の時間音を残響されるかを決める「TIME」、残響の強さを決める「LEVEL」などを調整して、リバーブ音を作っていきます。設定や機種によって、硬い音だったり柔らかい音だったりと、響き方の質感を表現できるエフェクターでもあります。

そもそもリバーブって必要?

リバーブは、レコーディングなどにおいては、ボーカルはもちろん、ドラムやギターなど、どんな楽器にもかける絶対に必要なエフェクターです。

 

しかし、ライヴなどでバンド演奏を主体とする場合、「エレキギターの足元に必ず置いておくべきエフェクターか」と問われると、私はディレイほど必要性を感じません。リバーブは、ディレイとは違い、ライヴだとPA側でかけてくれることもあるし、ギターアンプにもリバーブが付いていたりするので、”エフェクターじゃなきゃダメ”ということはないからです。

 

曲中にリバーブをオンオフしたいとか、このリバーブにしか表現できない音があるとか、明確な目的がある場合を除いては、必須とはいえないでしょう。

 

リバーブを買い揃えたりエフェクターボードに置く余裕がなければ、特に初心者の方は無理して買う必要はないと思います。もしも、エレキギター用で空間系エフェクターが欲しくて、リバーブとディレイのどちらを買うか迷っているのであれば、ディレイを買いましょう。

ROOMでバンドにギターを馴染ませよう!

リバーブは、ディレイとは違い、音のキャラクターを変えるというよりも、バンドにギターの音が自然に馴染むようにする目的で使われることが一般的です。

 

バンド演奏はそれぞれの楽器がうまく融合して成り立つものですが、サウンドによってはエレキギターの音だけが浮いて聴こえてしまうことがあります。そこで、リバーブを使うことによって、ギターの音をバンドに馴染ませることができるのですが、中でも「ROOM」は自然な残響感が得やすいため、馴染ませ用のリバーブとしてもっとも使いやすいリバーブでしょう。

 

馴染ませるためにリバーブを使う場合には、残響音が目立ちすぎると、歯切れが悪いサウンドになったり、音がボヤけてしまったりします。TIMEを短くしたり、LEVEを控えめに設定して、さりげなくかける、薄くかけるということがポイントになります。

 

ROOMは、スタジオ練習やレコーディング編集時に重宝しますが、ライヴを考えるとそれほど必要ではないかもしれません。ライヴでは、PA側でリバーブをかけてくれることが多く、バンド全体の音を上手く調整してくれるので、敢えてエフェクターでリバーブをかける必要はないかなと個人的には考えています。

意図的に別空間のサウンドを演出する

実際とは違う別の空間を(例えば大ホールで演奏しているような)演出したい場合には、積極的にリバーブを使う必要があります。例として、曲中ガラッと曲調が変わるときなどに、PLATEやHALLなどのリバーブをオンにするだけでも、空間が変わったような印象を与えることができ、効果的です。

 

私の場合、リバーブを使うときには、歪みサウンドではリバーブをオフ、クリーントーンでリバーブをオンにすることが多いです。リバーブがなく力強い印象の歪みサウンドから、リバーブをかけた綺麗なクリーントーンに一気に切り替えることによって、サウンドの違いだけでなく空間的な違いをも生みだすことができ、より曲調を変えることができるからです。

ディレイとリバーブの違いのまとめ

ディレイとリバーブの音や役割についてご理解いただけたでしょうか。

 

ともに空間的な演出をするエフェクターですが、その違いは、山彦を感じる取ることが出来る方が「ディレイ」、そうでないものが「リバーブ」です。また、ディレイは、音に厚みをプラスしたり、ディレイ音を音符として積極的に活用したりするのに対して、リバーブは、ギターの音をバンドに馴染ませたり、どこか別の空間で演奏しているかのような演出する目的で使用するというものでしたね。

 

まだ空間系エフェクターを持っておらず、バンド系音楽でエレキギター用としてどっちか1個欲しいなぁと検討されているのであれば、1個目はディレイを手にすることをおすすめします。また、空間系だけが入った比較的小さめのマルチエフェクターなんかもあるので、特に拘りがないのであれば、そういったものを選べば、ディレイもリバーブも使えますよ。

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