エレキギターの音作りの中心はエフェクターではない!

筆者のもとに、たまに「エレキギターの音作りが上手くできない」という相談メールが寄せられます。音作りの難しさや奥深さは、多くのギタリストが認識していることですが、中には、「マルチエフェクターの設定をやってくれ」という依頼があります。もちろん、筆者は、このような依頼は受け付けておりませんし、そもそも無茶な依頼です。。。

 

相談者が作ったサウンドを聴いたわけではないので、実際のところ音作りが下手か否かは分かりませんが、このような悩みを抱えている人には、音作りに対して2つ間違ったアプローチをしていることに気付きました。

 

それは、「音作りの中心がエフェクター」になってしまっている点と「今の音の何が問題なのか具体的に言い表せない」ということです。

 

もしも、自分にも当てはまることだと感じたのであれば、この記事を一読してしてみてください。
この記事では当たり前過ぎることを言いますし、読んだからといって途端に音作りが上手くなるという類の内容ではありません。しかし、大きく道を外されている方にとっては意外と出来ていないことですし、音作りに迷ってしまっている方も基本に立ち返るきっかけとなっていただけたら幸いです。

音作りの土台はギターアンプ

筆者は、エレキギターの音作りの根幹的な部分で重要なことは、エフェクターよりも、ピッキングやギターアンプ、エレキギター本体の方が重要だと考えています。

 

もちろん、フェイザーやフランジャー、コーラスのような効果的な音を作るときや、また、あまり歪まないアンプで歪ませるときには、エフェクターを使わなければなりません。ですが、音作りの「根幹的な部分」という点においては、エフェクターの優先度は他に比べて低いでしょう(軽視しているわけでない)。

 

音作りの根幹的な部分というは、少々分かりにくいかもしれませんが、例えば、周波数特性のようなもので、音の太さや重厚感、音の抜け具合、硬さのような、いわばサウンドの骨格、幹のようなものを指しています。

 

根幹的な部分となるサウンドは、エフェクターではなく、入力となるピッキングやエレキギター本体、そして最終的な出音を決定するギターアンプによって、大部分が決定されます。特に、後段の音が優先されるため、ギターアンプの個性は強烈に全面に出てきます。

 

極端な例を挙げると、ジャズコーラスのようなクリーントーンを綺麗に響くように設計されたギターアンプで、重厚なハイゲインアンプのようなサウンドを作ることは無理があります。もちろんエフェクターでハイゲインな歪みは作れますが、根幹となるサウンドが全く違うため、「重厚な音」という部分を再現することは難しいでしょう。

 

これは、料理によく似ているかもしれませんね。1つ1つの食材がどんなに高級な素材であっても、どんなに下ごしらえをしっかりしても、それらの組み合わせが悪ければ、美味しい料理は作れません。あるいはファッションにも似ています。雑誌のモデルと全身まったく同じ服装、同じ髪型にしたところで、ベースとなるあなた自身がそのモデルと似ていなければ、ルックスは一緒にはなりません。

 

最近は分かりませんが、昔読んでいたエレキギターの雑誌に、あるマルチエフェクターを使って○○の曲の音を再現するための設定が載っていて試したことがありますが、それ通りやってもまるで違うサウンドとなり、微調整したところで満足のいく音作りをすることができませんでした。ギターやアンプが違うので当然の結果なのです。

 

これが分かると、相談者のようにギターやアンプを無視して「○○のサウンドを作るには、△△のマルチエフェクターでどう設定すればよいか」という質問は、ナンセンスだと気付くでしょう。

 

よって、似た音を再現するためには、全て同じ機材(特にギターアンプ)を使いましょうという結論になってしまいます。

ギターアンプが違う場合の音作り

しかし、現実的には、すべての人が、模倣したいギタリストと同じギター、同じギターアンプが使えるわけではありません。

 

ギターについては、傾向の似たものを所有している方は多いかもしれませんが、特にライブを想定した大型アンプを所有しているアマチュアのギタリストは少ないはずで、ライブハウスに常設されているアンプを使う方が大多数ではないでしょうか。

 

そこでまず、ギターアンプの特徴自体が大きく違うのであれば、いったん模倣することを諦め、考え方を変えてみるのです。模倣ではなく「曲調やバンドアンサンブルにマッチした音」を前提に、今ある使用できる機材で最高に”良い音”を目指すことにしましょう。

 

”良い音”を作るためには、エフェクターとギターアンプ、ギター本体、ピッキングの仕方、さらに言えば、ピックの材質、シールドに至るまで、すべての「相性」が重要です。1つ1つ機材を個別に着目するのではなく、すべての機材をトータルで考え、それらの組み合わせを変え”良い音”を模索していくというアプローチです。

 

ごくごく普通のことで、音作りにおいて、当たり前過ぎる考え方ですね。しかし、エフェクターに焦点を当て過ぎている人は、これを忘れがちです。音作りに迷走してしまっているのであれば、一度冷静になって全体を見直してみてください。

問題点を具体的に口で言い表す

そして、もうひとつ、今出ている音の何が問題なのかを、しっかりと自分の言葉で言い表してください。口を言い表すことで問題を明確にし、それを解決するように機材のセッティングしたり、弾き方を変えてみることが大切です。

 

「何か気に入らない」と漠然としたまま音作りをしていても、それはただ闇雲に機材を弄っているだけであり、たまたま良い音が出たとしても、次の音作りにその経験は活きてきません。

 

たとえば、よくある簡単な例かもしれませんが、こんな感じで問題点を考えながらセッティングしてみましょう。

まず迫力が足りないと感じているため、ギターアンプのローを上げてみる。すると、迫力は出たものの、なんだかボワッとした輪郭のない音になってしまった。

 

ローの上げる量を色々と調整するも迫力と輪郭が両立しない。輪郭をハッキリさせるためにトレブルを上げてみたり、ピッキングを工夫してみるが、どうしてもボワッと感は消えない。

 

そもそも、このギターアンプのローの周波数帯域は、自分が上げたい帯域と少しズレていると推測する。いくつかのエフェクターのツマミで、ローをコンロトールしてみたところ、しっくりくるエフェクターが見つかり問題は解決した。

 

すると、自分の中で、○○なときはどこを弄ればよいのかが、経験的に少しずつわかってくるはずです。というか、このように問題点を挙げてそれに対する解決策を模索していくという音作りしていなければ、何のために機材を弄っているのか分かりませんね。

今ある機材で最高の音を出す

すぐに「このエフェクターは使えない」と判断してしまう方がいますが、使い方を工夫したり、機材の組み合わせを変えてみたりすると化けることがあります。たとえば、通常に歪みペダルとして使うとイマイチでも、アンプや他のエフェクターのブースターとして使ってみたら、「おぉ、これ使えるじゃん!」なんてこともよくあります。

 

機材が揃っているのであれば新たに買い足す前に、まずは今ある機材で最高の音を出すにはどうしたらよいのか、トライ&エラーを繰り返すことが、音作りを成功させるために大切なことではないでしょうか。

 

確かに、音作りにおいて、エフェクターを含む個々の機材を選ぶことはとても重要です。しかし、それ以上に、機材の良さを120%引き出せるよう、機材の使い方と機材同士の相性を考慮したトータルでの音作りに注力してみてはいかがでしょうか。今ある機材で”最高の音”を探すことが、音作りでは大切ではないかと筆者は感じています。

 

音作りに対して、「エフェクターこそすべて」と考えている方にとって、この記事が少しでも考えを変える契機になってもらえたら幸いです。

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